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ようこそ、環境分析化学・生物地球化学研究室へ!

われわれは環境中の様々な化学物質の計測から、様々な地球環境的課題に取り組んでいます

 本研究室は、坪田博行名誉教授(1978-1992年)、藤原祺多夫教授(のちに東京薬科大学)(1986-2000年)、佐久川弘名誉教授(1993-2019年)の研究を受け継ぎ、現在、竹田一彦(1990年-)と岩本洋子(2017年-)が大気水圏中における微量化学種や環境汚染物質の分析法の開発、地球環境におけるエアロゾルの役割と影響などの研究を行っています。

微量化学種の中でも、環境中に超微量で存在する活性酸素種(OHラジカルや過酸化物など)の分析や動態の解明を、また汚染物質の中でも、重金属(水銀や鉛など)や有害有機物(ダイオキシン類や環境ホルモンなど)の中国地方における分布や動態などの研究をしています。本研究室では、環境中におけるさまざまな化学物質の光化学的分解過程を、酸化・分解される物質の方のみから解析するのでなく、酸化剤(活性酸素種など)の分析も含めて解析しています。環境中における化学物質の分解機構に関しては、不明な点が多いですが、本研究室では、光化学的分解の方面から着実に研究を進めています。

 次に、大気汚染酸性雨に関する諸研究を実施しています。中国地方における大気汚染物質の排出量や発生機構の解析、大気中での輸送・拡散過程、分解・沈着過程の解析を、野外観測及び数値シミュレーションの両方から進めています。また、大気汚染・酸性雨と森林衰退との因果関係を解明することも重要な課題として取り組んでいます。広島大学総合科学部の圃場においてオープントップチャンバーやビニルハウスを用いてアカマツ苗木等に汚染物質を暴露して、その影響評価に関する実験を行っています。ディーゼル排ガスの植物への影響に関する実験も実施しています。